
先日、レンタルDVDで『ALWAYS 三丁目の夕日』を観ました! 私の年代には、圧倒的な懐かしさで迫ってくる映画でした(公式サイトはこちら)。
原作は西岸良平(さいがんりょうへい)さんという1947年生まれの漫画家で、「三丁目の夕日」という漫画を映画化したものなんですね。映画で扱われていたのが昭和33(1958)年なので、原作者11歳ということになります。私はもう少し年下なので、昭和30年代の記憶はあいまいなんですが、映画を観て、ほとんど思い出すこともない遠い遠い記憶の奥底にあったものが突然蘇ってきた感じです。映画は東京が舞台ですが、私は田舎育ちなので、生活状況が違うところもありましたが、ほとんどは「そう、そう、あんなことがあった」と思うことばかりでした。
車などめったに通らないうちの近辺の砂利道を通っていたのが、映画に出てきたダイハツのミゼットという名のオート三輪(あんなに小さかったのね)。それから映画でお医者さんが乗っていたスクーター。確かラビットという名前だったような…。私が子供のころは助産婦さんだけが乗ってました。
布団の生地までが昔の柄で、私が使った布団と同じ模様が出てきて、びっくり。富山の薬売りの置き薬、子供に紙風船をくれたのがうれしかった。輪ゴムを動力にしたグライダー、駄菓子屋での買い物(よくクジ引きがありました)、フラフープ、大人の飲むコーラ、電気コンロ、大きなマッチ箱、父親から買いに行かされたタバコ(そうそうあんなデザインだった)、年末の障子の張り替え、力道山のプロレス、朝の納豆売り。扇風機を出すと、風に向かって「あ〜〜〜」と声を出し、声が震えるのがおもしろかった。お金がないのに、新し物好きの父は、近所で一番に白黒テレビを買った。すると夕食後、近所中の人たちが押し寄せてきて、お祭りみたいでうれしくて仕方がなかったっけ。
映画には出てきませんでしたが、最初の洗濯機って、脱水機が付いてなくて、2本のローラーに洗濯物をはさんで水を絞ったものでしたね。本当に物がなく貧しかったですが、ちょっとした電気製品を買うだけでものすごくワクワクして楽しかったです。
それにしてもうちは近所以上に貧乏で、雨が降っても学校へ行くのに傘がなくて泣いたり、給食費が払えないなんていうこともありました。それでもそれなり親の保護を感じて、幸せだったような気がしますね。貧しさも今となっては、貴重な思い出になっています。今はすでに親はなく、自分の後先があまりなくなってきているという現実があり、二度とあのころには戻れないんですが、映画はとにかく懐かしかったです。
もし、身の回りに40代後半以上の方がいらっしゃったら、是非この映画を勧めてほしいですね。そして若い方も、あんな時代があったということを知るのは無意味じゃないと思います。
参考:公式サイトで三丁目探索をし、駄菓子屋のクジに当たるとパソコン用の壁紙が3種類もらえますよ。
とても素敵な作品でしたよね、今は味わえることが出来ない暖かさを感じる作品でした。
思わずDVDを買ってしまおうかと思うほどに。。(笑
ちなみに、私の母も40代過ぎているので、大変懐かしいと感動しながら見ていましたよ。
では、私もトラックバックさせてもらいます!