2006年09月16日

天ぷら油で走る自動車

cone.jpg ここのところ、バイオ燃料という言葉をよく聞くようになりましたね。原油の高騰で、トウモロコシなどの植物から燃料を作り出す技術が特にブラジルなどで開発されるようになり、結果こんどは食用のトウモロコシが奪い合いの様相を呈しているという話も聞くようになっていました。

ところが、最近は食用にならないトウモロコシの茎や葉、稲ワラからバイオエタノールを作り出せるようになったのだそうです。エタノールですから、エチルアルコール、つまり消毒用にもなり、ランプの燃料にもなるアルコールですよね。

なんともうれしいニュースです。ほとんど無駄に燃やすか、肥料くらいにしかならない物から燃料が作れるんですから。ine.jpg

今から30年以上前、オイルショックがありましたが、あのころ化石燃料は近いうち枯渇すると言われ、一体私たちの生活はどうなってしまうのだろうとずいぶん不安に駆られたものです。予想されていたよりも石油は長持ちしていますが、それでもいつかは無くなるのですから、石油のように非常に長い時間を要するものでなく、短期間で成長する植物が利用できるのは人類にとって大きな朗報ですよね。

アルコールと言えば、デンプンや糖分を発酵させて作るものだと思いますが、バイオエタノールの場合はそうではなく、植物繊維のセルロースに特殊な微生物を作用させて作るのだそうです。9月14日のNHKニュースでは次のような情報が流れました。
「稲わらからバイオ燃料 新技術」(NHKニュースクリップ) [Ctrl]+[F]でページ検索
 稲わらやトウモロコシの茎といった利用されずに捨てられる物質を自動車の燃料などになるバイオエタノールに効率的に変える技術が開発され、ガソリンに代わる燃料を大量生産する方法として注目されそうです。

 これは大手自動車メーカーの「ホンダ」の研究チームが開発したもので、稲わらや、トウモロコシの茎や葉などに多く含まれるセルロースと呼ばれる植物繊維に特殊な微生物を作用させて効率的にバイオエタノールを生産するというものです。

 バイオエタノールは、地球温暖化への対応や原油価格の高騰を背景にガソリンに代わる燃料として注目されていますが、これまで多くの場合、原料としてトウモロコシの実やサトウキビの絞り汁などが使われてきたため、燃料の生産のために食料を使うという問題を抱えていました。

 しかし今回の技術を使えば、食料として使われない部分から安い燃料を大量に生産できるということで環境に配慮した新しい技術として注目されそうです。

 ホンダの藤澤義和上席研究員は、「バイオエタノールの大量生産が可能になれば、車が排出する二酸化炭素を大幅に削減することができ、環境対策にも貢献できる」話しています。

 自動車メーカーの間ではバイオエタノールを活用する試みが広がっており、ホンダとトヨタ自動車がガソリンを一切使わずバイオエタノールだけで走る車を開発し、ブラジルなどで販売する計画です。
[2006年9月14日(木)]
さらにきのう、9月15日(金)22:25から、同じくNHKのビジネス未来人バイオディーゼル燃料を扱った番組がありました。簡単に言えば、天ぷら油を精製してディーゼル車の燃料にし販売するということを、あるガソリンスタンドの若い専務が取り組んでいるという話でした。あるテレビ番組の説明には次のように書かれていました。
回収した食用油をバイオディーゼル燃料に精製して販売する滋賀県豊郷町のガソリンスタンドを紹介する。この取り組みを10年前に始めたのは、スタンドの4代目の後継ぎで専務の青山裕史さん(35)。

1円を争う安売り競争が激化する中、青山さんはスタンドの生き残る道を模索した。その結果出てきた答えが、客に重宝され、環境にも貢献できるスタンドを目指すことだった。

スタンドでは使い古しの食用油を回収し、それを原料に黒鉛やCO2排出量が少ないバイオディーゼル燃料を精製・販売している。この試みには多くの企業が注目し、大手運輸会社や家電メーカーがトラックの燃料として導入するまでになった。青山さんは「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」という地元・近江商人の精神をまさに実践している。

こちらは当初、コストが石油よりも高くついたそうですが、いかに効率よく廃食油を回収するかがポイントで、一つはある家電メーカーの工場と契約し、社員食堂から大量に出る油を回収しそれを工場に燃料として買い取ってもらうようにしたり、一般家庭からは、宅配業者の配達のついでに回収してきてもらうようにしたそうです。

その製造は、意外なことに大がかりな設備などなく、ガソリンスタンドの隅でやっているものでした。不純物を取り除いたあと3日をかけて、メタノールを化学的に反応させるのだそうです。このあたりは私の頭では理解不能ですが(^^ゞ。

いずれにしても、人間の知恵を生かして不要品から有益な物質へと変換できているということは、悪いニュースが多い中、希望を与えてくれる貴重なニュースですね。
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◆廃食油から作るバイオディーゼル燃料に関しては、宮城県も取り組んでいるそうです。
バイオ燃料の話←こちらにも情報がありました。

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posted by 野バラ at 06:30 | Comment(2) | TrackBack(1) | 情報系
この記事へのコメント
はじめまして。

不要な植物の茎・葉や回収された食用油からガソリンが作れる情報を知り、とても感銘を受けました。

これからも愛読させて頂きたいと思います。
Posted by 岡目 at 2006年10月11日 19:41
岡目さん、ご丁寧にありがとうございます♪
怠け者なもので、なかなか更新できませんが、よろしくお願いします。
Posted by 野バラ at 2006年10月11日 22:41
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