

火災時にスプリンクラーが作動して水がかかると壊れてしまうパソコンなどの電子機器。それを防ぐ特殊な水があるという話。
水槽に入った透明の液体に、携帯電話や財布をザブンと入れるとブクブクと泡を出しながら水没。取り出してみるとまだ水が入っているにもかかわらず、携帯電話は使えます。ぬれたお札も取り出してしばらくすると、す〜っと乾いて元通り。灯油くらいの乾き方でした。
特別に揮発性を高めた水で、絶縁性もあるため電子機器も壊れないという説明でした。でも、どうやって水の揮発性を高めるの?という疑問が残ったまま、詳しい説明なしに番組は次の話に…。
ネット検索をしてみると、ありました!→3M ノベック1230消火薬剤ですね。3Mの説明は次の通り(サイトに変更があり、現在と違うかもしれません2007年1月付記)。
フルオロケトン系の消火薬剤
化学構造 : CF3CF2C(O)CF(CF3)2
沸点@1atm:49.2℃
- オゾン破壊係数(ODP)ゼロ。地球温暖化係数(GWP)は1。大気寿命は5日
- 実使用濃度とNOAEL(無有害性影響量)の差が大きく、安全性の高い消火薬剤
- 窒息、冷却および化学反応等の複合効果により、すぐれた消火性能を発揮
な〜んだ、水じゃなくて、フロンのような物? 大気寿命が5日ということですが、まったくの素人考えながら寿命がそんなに短かったら消火剤としての効果を保てないような気がしないでもないですが…。本当に環境への悪影響がなければ、便利な物だと思いますが。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
もう一つのあるはずのないモノは、光を通すコンクリート。
コンクリートブロックに光ファイバーを埋め込むことで光を通すというもの。その上、そのファイバーによってコンクリートの強度も増すそうです。これは当然どちらの方向からも光を通すので、住居に使うと夜は室内の光が外に漏れ、影が映ってしまいます。場所によって使い分けなどすれば便利ですよね。
調べてみると、(株)住田光学ガラス のリトラコン(LiTraCon)という製品ですね。こちらに動画があります。それにしても、人間は次々といろいろな発明をするものですね。(現在住田光学ガラスさんのサイトでは、この製品は見あたらず、撤退したのかもしれません。参考サイト、ハンガリーのリトラコン社サイト2007年1月付記)
動画での紹介、実用がイメージできて大変参考になりました!
記事を書いてから8カ月もたつと、リンク切れなどが多数あるものですね。住田光学ガラスさんのサイトをきょう見てみたら、リトラコンは見つかりませんでした。なぜだろうと思っていたんですが、てんさんのブログを読ませていただいて理由が分かりました。(http://shiho1226.exblog.jp/3793591)ブロックはなんと一個1万円ですか。平方メートルあたり10万円!
なんの変哲もないコンクリートブロックは1個100円か200円程度ですし、一般住宅の壁材は平方メートルあたり高くても1万円未満だと思いますから、それから考えるとかなり高価ですね。技術としてはおもしろいと思いましたが、実用性と経済性が及ばなかったようです。
単に光を通したいのであればガラスブロックで十分かもしれませんね。実際ガラスの方が、断熱性、遮音性、耐候性に優れ、明るくてしかもきれい、価格も半分程度からと、ちょっと太刀打ちは難しかったかもしれないです。